建設会社にお勤めだったり、大工として就職している場合は、各会社の仕組みで仕事を開始、進めていくと思いますので、
こちらでは、主にガテン系の現場仕事を日雇い労働事務所などが手配した場合の仕事の流れを解説していきます。

正社員じゃなくてガテンの仕事をする場合、たいていはそうした現場系の日雇い仕事の斡旋をしてくれる派遣事務所を利用することが多いです。

今やネットの時代ですから、「日雇い　登録」とかで検索するだけで、登録制日雇い派遣の会社のサイトが山と出てきますので、
腰すえてどこかの管理でやりたいなら一ヶ所に登録、
たくさんの仕事候補から好みの条件を都度探して働きたい場合は、別に掛け持ち登録がいけないわけではありませんので、いくつもの派遣事務所に登録しておいて、日々大量に仕事は斡旋されますから、希望の条件の仕事を探すのもありです。

労働者としての登録が済みましても、多くの事務所は自動的に仕事をアサインしてくるわけではありませんので、
自分でその会社に電話問い合わせするなり、会社独自のシステムにログインしてその時々の求人情報をチェックするなりで、自身が入れる仕事を探すことになります。

急に人のアサインを調整したりする場合もありますので、多くの場合は、本人が管理事務所まで電話をして、その場で、明日（場合によっては今日）こんな仕事ありますけどどうでしょ？
みたいな交渉をされるところが多いです。

それで、給与や労働時間、場所、仕事内容などを聞いて、了承すれば仕事の現場決定です。
※このあたりの流れや仕事の決め方は、派遣会社によりかなり差異がありますので、複数の会社を比べて、自分がやりやすいところをメインにして働くのもありです

いざ、当日になったら、たいていの場合、現場に行く前に、同じ事務所からアサインされた労働者同士が集合して（最寄りの駅など、指示がある）、全員で現場に向かいます。
始業時間より30分程度早い時間に最寄駅集合などが多く、
少ない場合1人～多い場合で5人とか（まれに10人以上の場合も）で、事務所からリーダー指名されている人が全員集合したかなどを確認し、全員で現場入りします。

その後は、完全に現場側の指揮下に入り、主に無資格でもできる作業をこなすことになります（法の問題があり、高所作業や重機操作はありえない）。
ガテン系派遣で多い仕事としては、

・引っ越し現場での荷物運び（一人はトラックで駐車禁止対策で待機の場合も）
・事務所移転（引っ越しの会社版のようなもの）
・イベント会場設営
・工事現場片付け
・倉庫作業

などです。
基本的には日雇いバイトの場合、特殊技能（重機操縦）などは必要のない仕事になるため、あくまで単純な力仕事が中心になります。

仕事の作業がひとしきり終わったら、指揮系統の順として、

・まずは現場で雇用会社から終了の宣言をもらい、リーダーが仕事完了のサインをもらったりする
・一旦派遣事務所組でまとまって仕事場から退出
・リーダーから事務所に連絡を入れて終了の旨伝える
・派遣事務所組も解散

というような順で、各所に終了報告を入れてから解散になります。
この場合、現地解散が基本となり、夜勤の場合、始発が無い内に解散の場合も多々ありますが、そのような場合は各自でがんばって帰るなり、あきらめてネカフェなどで朝を待つなり、各自で過ごすことになります。
※交通費や宿泊費などは出ないので、毎度歩いて家に帰るというツワモノも多くいます

もろもろ仕事が終わりますと、所定の賃金が得られるわけですが、多くの事務所では、さすがに一回ごとに振り込むなり、手渡しなりをしていたら手間が大きいので、たいていは仕事毎の賃金は積み立てられ、月に一回程度事務所に受け取りに行くか、登録してある銀行口座に振り込んでもらう形になります。

派遣事務所が大きい場合は、月１自動で振込など便利なところもありますが、多くの会社は、事務所まで自身で出向いて貯まっている賃金を現金支払いで受け取る場合が多いです。

こればっかりは面倒ですし、時間も事務所までの交通費ももったいないですが、雇われの地位ゆえ、あまり文句も言えないところではあります。